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発電量試算 その1

今回は太陽光発電を導入するにあたりどの程度の稼働を想定しているか
と言う点について整理しておきます。

太陽光発電を導入するにあたって一番の関心事は
「設置する太陽光発電システムはいったいどの程度発電するのか?」
「費用対効果はどの程度なのか?」
と言うことです。
まあ、普通に、太陽光発電を導入する大部分の方が頭を悩ますところだと思います。

サンメイトさんの試算は以前このブログでも紹介しましたが
以下のデータになっています。

発電量試算値
 7.172KWシャープ太陽光発電システム
 年間発電予想 7461KWH(※1)~8365KWH(※2)

 (※1) 0.85x7.174KWx6時間x20日x0.85x12ヶ月=7461KWH
 (※2) 0.9 x7.174KWx6時間x20日x0.9 x12ヶ月=8365KWH

という発電量の試算ですが
かなり幅のある目安値となっています。

サンメイトさんは立場上、
結果が予測値より悪くなっても問題ですし
かといって予測値を控えめに試算しすぎても、
購買意欲を刺激することができない、まあ、難しいところです。

そもそもお天気次第、設置条件次第でどう転ぶか判らない物を
「予測発電量は XXXKWHです」って試算すること自体無理があるので
有る程度幅を持たせた提案になるのは仕方ないことです。

ですが、私は所有者本人ですので間違っても誰も困まりませんし、
迷惑もかけませんので、もう少し決め打ち試算してみます。(笑)
また、発電量は1年の中でも時期により大きく変動するので
予測値の月割(年間予測値/12)データと月々の実績値を比較しても
何も意味がありませんので、月々のデータも決め打ち試算します。

長くなるので、続きは次の記事にて。
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発電量試算 その2 (予測値の算出方法)

検討初期の段階では何か試算に有効な考え方、適切な算出式はないか
探してみましたがこれと言った物を見つけることが出来ませんでした。
最終的には過去実績の統計データから推論するのが一番妥当であろう
という結論に達します。あまりおもしろくない方法です。

でも、そうと決めればデータ探しです。
で、そうこうしている時に
ソーラークリニック 太陽光発電ユーザー支援サイト
というサイトに出会います。

そのサイトには
現時点(2010/11/15)で個人発電所が800箇所程(設置場所は日本各地)登録されており、
それぞれの実績データが集められ統計されています。
(どの程度の発電所が最新情報の更新を頻繁に行っているかは不明ですが…)

具体的なデータの内容については各人で確認していただくとして

私がその中でも注目したデータは
登録発電所の平均発電量で集計されている
月毎の1kWあたり年間発電量[kWh/kW/月]
という、各月毎に集計されているデータです。

参照した表では項目名で「1kWあたり年間発電量」となっていますが
(「1kWあたり月間発電量」の誤記だと思います)、
表では月単位のデータとして集計されています。

具体的には発電実績データをシステム容量で除した値ですので
NEDO等では「等価システム稼動時間」と表現しているデータに相当します。



20101116-1.jpg

2010年11月15日時点の数値データです。
データをひらってエクセルの表にしてみました。クリックすれば大きめで表示します。


20101116-3.jpg
上の数値データをグラフ化したものです。こちらもクリックすれば大きめで表示します。

もちろん一定の傾向はありますが
同一月でも各年の値の差が結構あるのがグラフから判ります。
もっとも大きく差が出ているのは7月のデータで
2006年度7月  81.6時間
2008年度7月 117.3時間
と、その差35.7時間にもなっています。
梅雨の明け具合等、お天道様次第とはいえかなりのばらつきです。困った事です(笑)

後はこの月単位の「等価システム稼動時間」と容量(私の場合は 7.172KW)を使えば
大まかな月ごとの目安データがはじける計算になります。
長くなるので続きは次の記事で

※参考HP
「ソーラークリニック」
http://www.jyuri.co.jp/solarclinic/

発電量試算 その3 (最終予測)

おおかたのデータの準備は出来ましたので
自宅の最終的な年間予測値、月間予測値を算出します。

等価システム稼働時間データもかなりのばらつきがありますが
まあ、一定の傾向は見られますので過去数年の平均値を使います。

また、このデータはあくまでも
ソーラークリニックに登録されている発電所での数値データの平均値ですので
全体の設置状況等を考慮し、自家の発電所との効率の補正が必要になります。
(ここが予測の難しいところです…)
ただ、ソーラークリニックでは登録されている発電所の状況を
登録発電所の概要として公開されていますので、そこからアバウトに考えます。

1、パネル設置条件:方位
  ソーラークリニック登録発電所では南向きが半数強、東向き、西向きもある程度あるようです。
  自宅の設置向きは真南ですので若干条件的にはプラス要因です。(+4%、算出式は省略)
2、パネル設置条件:傾斜角
  ソーラークリニック登録発電所では6割近くが傾斜角30°で設置されているようです。
  自宅の設置角は20°ですので若干条件的にはマイナス要因です。(-1%、算出式は省略)
3、その他の考慮点
  今回の設置場所は電線、電柱、建物等による日陰による悪影響が全くありませんので
  多分、若干のプラス要因です。
  大阪は全国的に見て平均よりは良さそうです。若干のプラス要因です。
  陸屋根設置は放熱的に夏場は屋根設置よりは若干プラス要因だと思われます。
  居心地がいいのか、田舎のせいか、鳥のフンが結構落とされるのでマイナス要因です。(笑)

以上から、ソーラークリニックの平均データより若干プラス要因が勝っているとは思いますが
まずは効率補正を行わずに、平均データで予測しておおむね問題ないと判断します。


20101116-6.jpg
数値データです。クリックする大きめで表示します。


20101116-4.jpg
グラフデータです。こちらもクリックすれば大きめで表示します。
とりあえずの予測値です。年間発電予測で 7867KWH です。

個人的には効率補正を若干控えめ(100%)にしてるので実際はもう少し発電するのではと
予想しています。まあ8000KWHは超えてくれるかな~。
変換係数 103%で8100KWH、105%で8260KWH位になります。
(現実的には8100KWH前後は多分見込めるのではと思います。
 データ的には105%、8200KWHいっても不思議はないです。取らぬ狸の何とやら、笑)
ひょっとするとひょっとするかもです(笑)

休みということで頑張って記事を3つも書いたので今日はこれで終了です。

※参考HP
「ソーラークリニック」
http://www.jyuri.co.jp/solarclinic/

ソーラークリニックさんのデータを随分参考にさせていただきましたので
たま太陽光発電所のデータも登録させていただき、データ提供していきます。
ありがとうございました。
プロフィール

たま

Author:たま
自宅屋上に設置したシャープ製7.172KWの
太陽光発電システムに関する情報をメインに
北摂のご近所情報、日々の雑感を気ままに
趣味は釣、酒、食…、園芸少々、たまにDIY

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