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太陽光発電開始序章

記録的な猛暑もやっと落ち着き、
秋めいてきた2010年9月下旬

「提案があるのでお時間ください」と
サンメイトの亀村さんから電話をいただきました。

  サンメイトさんは2005年頃にオール電化を施工していただいた
  地元茨木市のとても熱心で、信頼のおける業者さんです。
  IH導入後もいろいろとお世話になっています。


今回は太陽光発電についての提案で
詳細は後日訪問時にと言うことで電話を置きました。

数日後の9月20日、亀村さんが来られ大まかな説明をうけたのですが
売電単価の優遇や補助金等、
導入には、今は非常に良いタイミングであることが再確認できました。

あとはどの程度のシステムが設置可能なのか
設置予定場所の計測や最近の電力使用状況データを
お渡しして、それをもとに提案していただくことに。

亀村さんありがとうございました。
良い結果だったら良いんですが。
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システム提案と見積

提案を依頼した週末の9月25日に
サンメイト首藤社長と亀村さんが
提案システムの概要とそのシミュレーションデータ
そしてそれぞれの見積について説明に来ていただきました。

提案頂いたのは2種類で
両提案ともシャープ製の機器を使ったシステムです。
簡単な概要は以下の通り
実際は過去の1年程度の電気使用状況等も考慮しシミュレーションした
机上の試算ではなく実態に近いであろう
現実的で参考になる提案を頂きました。

提案1
 5.868KWシャープ太陽光発電システム
  ND-163Wパネルを36枚設置
  パワコン1台(多分JH-L0C3(4.8KW)、見積誤記の為予想機種)
 見積金額(消費税込み)
  58.0万/KW(対比のためKW換算)
 償却年数(国の補助金を見込んでの試算)
  9年11ヶ月~11年4ヶ月

提案2
 7.172KWシャープ太陽光発電システム
  ND-163Wパネルを44枚設置
  パワコン2台(JH-S0C2(3.2Kw)X2)
 見積金額(消費税込み)
  57.5万/KW(対比のためKW換算)
 償却年数(国の補助金を見込んでの試算)
  9年10ヶ月~11年

<共通事項>
  それぞれ陸屋根に傾斜10°でシャープの専用架台を使用し設置
  カラー電力モニター(ネットワーク対応)
  居住している茨木市の補助金は提案時点で予算枠を使い切りそうな状況のため
  残念なことに12万(1KWあたり3万最大4KW迄)の補助金は取得できない見込み。

システム外費用
太陽光発電の本質的な費用は上に記載した通りなのですが

実は今回太陽電池モジュールの設置を計画している建屋は
築40年というおんぼろ建物なので
事前に設置予定の陸屋根部分の防水工事が必要になります。

まあ、太陽光発電システムの設置に関わらず
定期的に屋上の防水工事は必要になるので
良い機会とポジティブに考えます(笑)

また、本工事にかかる費用は太陽光発電の本質的な部分でないので
今後、システムの費用対効果を評価する際には
別のコストとし、システム導入コストから除外し評価します。
防水工事の見積は後日
専門の業者さんに実施していただくことになりました。

防水工事見積と設置業者の現地調査

2010年9月26日に設置予定の陸屋根部分の防水工事の見積りと
設置業者さんによる現地調査(パワコン設置場所等の確認)を
実施していただきました。

防水工事に関しては、概ね1週間くらいで見積が出るようです。

また、塗装に関しては今回対象でない部分(2Fベランダ部分、外壁)の
見積もしていただきました。
見積もりの内容によっては、この機会に依頼しようとおもいます。

システムと見積の検証1

システムの提案、見積は頂きました
次は私なりに内容を理解しどうしたいのか、していくのか
ボールを投げ返さなければなりません。

そのためにはもう少し太陽光発電についての理解や
業界の状況、価格相場を知っておくことも必要です。

取りあえず、参考のため
ネットで見積を受け付けているところに依頼しました。

並行してネットで現在の価格相場についてもリサーチしてみます。
1KW換算で45万~65万とかなり幅があります。

メーカーの差、設置場所や設置方法、システム容量等によっても
価格は大きく変わってくる様ですが
基本的にはメーカーの提供している部材を
組み立て設置していくことになるので
各メーカーとのチャネル力や
取り扱い規模など調達力の違いなどによる仕入れ価格差が
ダイレクトに見積もり価格差に出るのかもしれません。

シャープ製は50万~60万近辺の見積もりが多かったので
今回の見積もりはそれらと比較すると若干高めの部類に入ります。
陸屋根への設置費用などがコストを押し上げているのかも知れません。

システムと見積の検証2

せっかく太陽光発電を導入するなら可能な限り効率よく発電してほしい。
誰もがそう考えると思います。まあ当たり前ですよね。

調べて見ると、
太陽光発電にはシステム上いろいろな損失があるようです。
 (具体的にはかなりの要因が想定されていますがここでは省略します。
  興味のある方はネットで検索すればいろいろと情報が得られると思います。
  NEDO などでは具体的なデータを閲覧することができます。)


システム的に避けることの出来ない要因もありますが、
中には工夫することで損失率を軽減できそうな要因もあります。

また、工夫によって損失を減らせる要因の中には
システム設置後でも可能なものもありますが
設置前にしかできないものがあります。

勿論現時点で考えるべきは設置前にしか対策できない要因についてです。

「太陽電池モジュール(以下モジュール)設置の方位角、傾斜角」
説明するまでもなく、モジュールは太陽光を浴びることにより発電します。
ですのでその設置の向きや傾斜角が発電効率に大きく影響するであろうと
容易に想像がつきます。
 (実際、調べてみると設置場所の所在地(正確には北緯)によって
  適切な傾斜角は机上的には算出出来るようです。まあ、そこまでは…)


シャープのホームページでは方位角を真南、傾斜角を30°で設置する時の
発電量(多分年間)を100%とした場合の、その他の方位角、傾斜角での発電量の割合
を示したテータがありました。場合によっては半減するケースもあるので
やはり設置の方位角、傾斜角は重要です。

今回は真南向きに設置出来る陸屋根ですが、見積では傾斜角10°となっています。
シャープのデータ(NEDOのデータ)ではその場合の割合は94.9%となっており、
最適な傾斜角にすることが可能なら5%程度モジュールの出力を
向上させることが出来るかも知れません。

上記点は次回、社長さんへの相談、要望事項とします。


余談ですが、上記データでは方位角真西、又は真東の
傾斜角90°、要するに垂直にパネルを設置した場合でも
割合が51.6%となっています。
ということは西または東向き壁面でも50%は発電すると言うこと。
今後、モジュールの変換効率の向上、低価格化(間違いなくそうなると思いますが…)
が進めばビルの壁面にモジュールを張りつめて発電するビルが出来るかも…。
まあ、かなり余談です(笑)

システムと見積の検証3

「パワーコンディショナ(以下パワコン)容量」

今回の設置場所はある程度の広さがあるので
容量も7.172KWと住宅用としては大きめで提案していただいています。
パワコンも1台では対応出来る物が無いのか
見積では JH-S0C2を2台利用したシステムになっています。
ただ、カタログを確認するとJH-S0C2は定格出力3.2KWですので2台でも6.4KW です。
これはモジュールの公称出力の総量7.172KWの89%程度になります。
大丈夫なのかなと疑問に思ったので、サンメイトの亀村さんに確認すると
「シャープはパワコンの定格出力以上(120%程度と仰ったかも知れません)の
モジュールを接続しても問題ないそうですよ」とのことです。
「そういう物なんや」とその時はさして気にもとめなかったのですが
翌日、少し気になったので、メーカーに確認の電話をしてみました。

正確なやりとりは忘れましたが要約すると

「パワコンの定格出力よりモジュールの総容量が多くても
 接続に問題はありません。但し最大の出力はパワコンの定格出力になります。
 (瞬間的に定格以上になる場合はあります。)
 モジュールの温度によりある程度のロス(10%~20%は)は確実にありますから
 多分それ(7.172KWにパワコン6.4KW)で大丈夫です。」

との説明です。

ユーザーが少しでも無駄なく効率良くする方法はないかと切実な気持ちで(嘘です、笑)
連絡していると言うのに2割くらいはロスしますよとあっさり。
微々たる効率を上げるために無い知恵を巡らせている
か弱きユーザー予備軍にたいし、なんたる残忍な一撃。
なんともしっくりこない、残念な説明です。

パワコンでの変換ロスはデータ上は5%程度あるとしても
「カタログデータ通りにはモジュールは出力出来ないんですよ」
と宣言している様な物です。
(後でカタログを見ると確かにそのようなたぐいの記述はあります)

まあ、無駄な努力はしたくない性分なので
「ああ、そうですか」と電話を切りました。

同じような疑問を持っている方がいないかネットで検索してみると、
何件かHITし、回答がついている物もあります。
が、上と同様で、多くても大丈夫です、理由は
ロスにより公称最大出力は出ないからってことです。
そのことに関連する具体的な実績データ等も見つけられませんでした。

となると、後は自分で確認、実験するしか…
(懐かしい!!、小学校の時、学研の科学と学習大好きでした。
 今回はちょっと大がかりな装置を使った大人の科学と学習です。笑)

今回のシステムでパワコンの定格容量を6.4KWより増強してもらい
条件が良いときにどうなるのか? 少しトレースしてみます。

もし、7.172KWシステムで6.4KW以上出力すれば
パワコンは6.4KWで十分と言っていたシャープのお客様相談室は
6.4KWでは不十分なので、適切な回答で無いと言えます。
逆に6.4KW以上出力しなかった場合は
確かに適切なアドバイスだったと言わざるを得ません。

でも、じゃ、モジュールの公称最大出力ってなに?って疑問が。
「データー上の目安値です。補助金取得も多くなりますし」
って事なのかもしれません(笑)

車で例えれば、
「シャープハイブリッドカー発売 燃費リッター30Km以上!!。エコ補助金もガッポリ」
(但し、理論値です。実際はお客様の走行状況によりロスがあります)
で、実際はリッター20Km程度しか伸びないので質問すると
「リッター30Km は無理ですよ、20kmならそんなもんですよ。
10モード燃費だと20Kmくらいですから。」

みたいな、なにかしっくりこない感じです。(笑)

設置により発電効率は大きく変わるので難しいのでしょうが、
メーカー間で共通に評価、比較、シミュレーションできる
実際のフィールドでのデータに近い、よい指標は無いのでしょうか?
車の燃費で例えれば10モード燃費の様な物。
メーカーに一定の条件で
例えば、真南に10°から10°刻みで設置した
実際に発電したデータ結果を表示させる様にするとか…

と言う事で、今のままでは何か気分的にしっくりしないので
パワコンの容量を増量するか
モジュールの枚数を減らすかを

次回、社長さんへの相談、要望事項とします。

 → 事前に電話で相談の連絡入れておきました。

市の補助金

私は大阪の茨木市に住んでいます。
茨木市は太陽光発電に1KWあたり3万円、最大4KWまでの補助金が出ます。
ただ、私がサンメイトさんに太陽光発電の提案を受けたときは
ちょうど補助金枠がオーバーしかけてる時でサンメイトさんからも
市の補助金は諦めてくださいと言われていました。
まあ、無いなら仕方がないです。

ところが、なんと9月の市の補正予算で補助金が追加されたようです。
ラッキーな話です。もとはといえば市民の税金ですが
私も、毎月毎月茨木市にはそれなりに税金をお支払いしていますので
12万くらいなら返してもらっても良いでしょう。(笑)

KW単価 と公称最大出力

かなりいい加減な発言です(笑)

各メーカのデータについてはきっちりと調てませんし、
カタログすら持ってないので適当な意見です。
当初KWあたりの価格差に驚いたのですが
KW単価でシステムの価格評価をするのはあまり適切な方法では無さそうです。
単純に考えればKW単価が低いほど費用対効果が高いはずなのですが
システム導入者の口コミを見ると、必ずしもそうなってないようです。
勿論、各設置条件が違うので単純には比較も評価も出来ませんが
カタログ表記の公称最大出力と実際の出力との差がメーカーによって
かなりバラツキがあるのではと思えます。
例えば三洋製は「KW単価は高めだが効率が良い、だから非常に満足」
と言うような口コミを何件か見ましたが、ホントなのでしょうか?
思惑以上に発電してるんでしょうね。
実際の発電性能と公称最大出力には注意が必要です。

(少しだけ調べました。公称最大出力は
 JIS C8918結晶系太陽電池モジュール適用基準 で定められた出力値で
 分光分布 AM1.5、放射照度 1000W/㎡、
 モジュール表面温度 25℃の時の出力らしい。
 なんか難しいですが
 AMは太陽光がどれだけ大気間を通過してきたかを示す数値で、
 真上にあるときがAM1.0。1.5はその1.5倍通過してきた場合で
 太陽高度が42度くらいの時らしい。
 放射照度は光の強さの事で文字通り1㎡あたり1000Wのエネルギー
 モジュール表面温度は説明不要。

 要するに、AM1.5分大気間を通過し大気による分散及び吸収された、
 1㎡あたり1000Wエネルギーを持つ太陽光が
 温度25°の太陽光モジュールにあたった時の出力らしい。
 もっともらしいですが実運用結果と差が大きいなら意味無いですね。
 特に、放射照度は快晴でも800W~900W位と言う情報もありましたので
 1000Wはかなり好条件時のデータをパラメーターにしているのではと思います。
 また、太陽光により発電するモジュール温度が25°を採用しているのも疑問です。
 研究者が研究評価の為にチャンピオンデータや仮の定数を使うのは自由ですが、
 一般商品の、それもその一番重要な性能データに関わってくるところなので
 現在のJISの規格はどうなんでしょうね。

 どうも納得出来なかったシャープの公称最大出力の80%~90%位しか発電しない
 との回答とも一致します。そうならそうと説明してくれれば良かったのに。笑)

カタログスペックと実際の実力に開きがある点については
公称最大出力で補助金が算出されている点を考えれば
価格は抑えて、公称最大出力はルール上問題の無い範囲で計算し
実発電性能との差が明かでも、そう表記している方が顧客は買いやすくなります。
対KW価格でも安く買えたような気になります。
補助金と売電価格に下支えされている個人住宅向けのマーケット戦略としては
メーカーの思惑、手法としてそういう考え方があるのは理解できます。
顧客がより多く補助金を受け取れるための配慮です…って事ですかね。

でも、本当にそうだとしたらしょぼい発想、手法ですね。
上のような状況を是とメーカーが考えているなら、残念ですね。
是非、実態に近いパラメータでの評価に改めてほしい物です。

まあ、だからと言って、製品の実性能が変わるわけでもなく、
気分的な問題なのでどうでもいいと言えばどうでもいい話です
プロフィール

たま

Author:たま
自宅屋上に設置したシャープ製7.172KWの
太陽光発電システムに関する情報をメインに
北摂のご近所情報、日々の雑感を気ままに
趣味は釣、酒、食…、園芸少々、たまにDIY

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